2005年5月
2005.05.30
2005.05.17
三鷹の虹
ベランダの瓢箪の様子をみていた。
土をかぶせ過ぎたせい?このところの低温と日照不足のせい?
それともその両方なのか…指で土を払うと緑色の芽が見えた。
薄く土をかけなおし…一鉢に3~4粒の種。それが十数鉢ある…
ふと風が強く冷たくなった。
雨がボタボタとエゲツなく落ちてきた。
天を見上げると、さして雲ってもいないのにである。
雲の隙間から陽をこぼしつつ轟く遠雷。
天を割る光。雲の絨毯を転がる音。
風に揺られて右往左往するポピーやヒナゲシ達。
波打つ緑。天気雨。狐の嫁入り。
な~んかタバコを吸いたくなってベランダで一服。
駅に迎えに行く時間。
“傘を持ってきて”と云われて…
通り雨。激しくなったり疎らになったり。
傘を持って徒歩で行くなら、もう出なきゃ。
自転車ならあと10分の猶予…だけど10分で止むか?この雨。
まいっか。傘を両手に家を出て歩き出した。
丁度タイミングよくバス停にいたバスに乗り、
発車の勢いでそのまま最後尾の席まで小走りしてドスンと腰を降ろす。
“次は~妙法寺~”…あれ?雨やんだ!
どうしよう。
いま降りて戻って自転車を引っ張り出してきても間に合う。
けどバスの居心地の良さは時に
電車のそれ以上に格別であり。
一気に上がってしまった雨後の街を走るバスの窓から差し込む午後の陽射し。
強い陽射し
ふと思って“虹出てない?”とメール。電車の中からじゃ見えないだろうな。
でもこの天気。この天の構図は虹と逢うのに好都合な具合。
駅に着いて階段を駆け上がり広場にでた。
…低いところにうっすらと出ていた!虹。
道行く人は誰も気を留める様子もなく。
この中で虹の方を向いているのは自分だけであり。
東京という空の狭い街で虹を見ることは稀であるがゆえ、
見た虹の事は良く憶えていたりする。
一昨年の秋以来の虹。
すっかり上がった雨。
強めの陽射しに暖められた空気が少し蒸し蒸しして、
入梅直後の初夏を思わせる。
夏は音も無く始まり、波の音に砕けて終わる。
その前に何をしよう。何もしない?
その時考えよう。
改札口で傘を持って待っていた。
すっかり良い天気。
電車は10分も遅れて到着
…自転車で来たほうが良かったかな。
そのまま自転車で遊びに行けたのに…
折角だから物干し竿を買った。
独りで物干し竿を持って歩いてても、
何処を見ながら歩いてよいかわからないけど、
連れがいれば大丈夫!でかい如意棒であり。
そのまま居酒屋へ…ちょっと待って
踊り場の窓から天を覗く。
…覗いても虹はもう消えていた。
三鷹の虹…そう云えば「夜鷹の星」ってあったっけ。
宮沢賢治だったか…


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