“んじゃオレ30円!”
学生時代、とあるバイト先に入りたての頃
同期の連中同士は比較的仲良くやっていた
同期なので上下関係も無いのだが
ちょっと“あれ取って”と頼むと
“んじゃ100円”
なにげに“何それ?みせて!”
“んじゃ100円”
何かにつけて100円100円という奴がいた
もちろん冗談で、
実際に100円取る事はないのだけど
仲間内では一週間も経たないうちに
“ヒャクエン”というあだ名がついた
ある日、バイト仲間が
“わりぃ~タバコ一本ちょうだい”
“んじゃ100円” …始まった
咄嗟に俺は
“待って!こっちは50円”と云って
タバコを一本差し出した
当然50円なんか貰わなかったけど
それからは、いつの間にか皆が
“んじゃ100円!”とヒャクエンが云うが早いか
“俺50円!”といって
ヒャクエンの動きを阻止するようになった
阻止したからといって雑誌を片付けたり、
傘を貸したり、缶ジュースを買ってきたり…
結局ちょっとした無償の労力を使うことになるのだけど
ヒャクエンの動きを封じるのが楽しかった
そのまたある日、 “ビールケースあともう一個~!”の声に
“んじゃ100円”
“待って!俺50円”…しめしめ
“30円でいいっ!”とヒャクエンがいった
で、ビールケースを運んできた
50円に対抗して100円から一気に30円まで値下げだ…
それから俺は彼を“バ~ゲン”と呼ぶことにしたのだが
程なく欠勤が目立つようになり
辞めてしまったス*ダくん!どうしているかな?
解決策
多分いまはもう、
ある程度の肩書きを持った
お偉いさんになってることでしょう
まさか“コピーとって”に
“んじゃ100円”なんて言っていないことを祈りつつ
本当は言っていて欲しい
まいっか
因みに、厨房担当の社員の人たちからは
“こあがり”と呼ばれていたらしい
当時、居酒屋へ行くと
“こあがり”使用料として100円徴収していたから
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